須賀川に怪獣現る!特撮監督4人が自主製作映画撮影 ロケ地好評

 
オリジナルの怪獣「ズクジクザクラ」を使った撮影の準備を進める田口さん(右)らスタッフ=須賀川市・ながぬまラボ

 "特撮の神様"と称される故円谷英二監督を生んだ福島県須賀川市で4~7日、「ウルトラマンZ」を手掛けた田口清隆さんら特撮監督4人による自主製作映画の撮影が行われ、同市長沼地区のながぬまラボ(旧長沼屋内ゲートボール場)にリアルな怪獣が「出現」した。

 同市は昨年に「須賀川特撮アーカイブセンター」を整備するなど、特撮文化の継承や発展に取り組んでいる。市内で映画撮影をしてもらうことで、映像文化の盛り上がりや公共施設の活用、特撮業界の人材育成につなげようと、田口さんに撮影を打診した。

 田口さんのほか、田口さんと交流の深い島崎淳さん、井上森人さん、名久井晨さんも賛同し、それぞれが監督を務める作品4本の合同撮影が実現。過去の作品に使われた後「資料」として同センターに保存されていたビルや住宅のミニチュアをセットとして活用しながら、アクションシーンなどを撮影した。

 スタッフらと怪獣の動かし方や映像の撮り方を綿密に相談して製作した田口さん。「円谷監督は当時の最先端の方法で映像を作っていた。若い人と現在進行形でアイデアを出すことで、特撮は『過去の技術』ではないと示したい」と思いを語った。

 今回の取り組みには、同市で特撮映画を継続的に撮影できるかを確かめる側面もある。島崎さんは「(施設が)高台にあるから、背景に建物などが写り込まない。広さがあって火薬を使えるのも良い」と評価。市の担当者は「これをきっかけに、市内での撮影が広がればうれしい」と期待した。

 映画は今後、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開される予定。