あづま、ソフト聖地に 2日間で6700人来場、誘致継続し魅力発信

 
ビックカメラ高崎の3連覇で幕を閉じた日本女子リーグ1部決勝トーナメント。選手らは駆け付けた多くのファンに感謝の思いを伝えた=あづま球場

 福島市のあづま球場で7日に幕を閉じた日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメント。2日間で6722人が足を運び、東京五輪で金メダルを獲得したソフトボールの人気の高まりを感じさせた。関係者は五輪のレガシー(遺産)として盛り上がりを継続するため、「聖地 あづま球場」から、ソフトボールの魅力を発信していく思いを強くした。

 「五輪で感じた迫力に近いですね」。球場を管理担当する県都市公園・緑化協会施設管理課主査の高橋政人さんは、スタンド席をほぼ埋め尽くした球場に目を細めた。全面改修で人工芝のグラウンドなど五輪仕様に生まれ変わった球場は、五輪の無観客開催で多くの人を迎え入れることができなかった。それだけに、今回球場を包んだ熱気が高橋さんの不完全燃焼だった思いを前に進めてくれた。

 ただ、駐車場が満車になるなど、受け入れに課題も残った。「楽しみに来てくれるお客さんの対応が満足とは言えない。また使ってもらえる球場にしていきたい」と気持ちを新たにした。

 開催に尽力した県ソフトボール協会の長沢初男会長は「協力をすればこれだけ素晴らしい大会ができることを感じた」と大会の成功を喜ぶ。その上で、来年以降も継続して大会を誘致し、本県開催を定着させていきたい考えている。「関係機関との連携が大事。ただ、それ以上に今回球場に来てソフトボールの面白さを知ってくれた人が一番大切だ」と長沢会長。ソフトボールの魅力を知ってもらったファンに再びあづま球場に足を運んでもらえるよう尽力していくつもりだ。

 同協会委員の藤間千尋さんは「競技人口を増やすため、子どもたちが選手を身近に感じられるイベントや技術を学ぶ機会をつくれたら」と話した。

上野投手「思い入れのある球場」

 ビックカメラ高崎とトヨタ自動車の決勝。ビックカメラの上野由岐子が最後の打者を見逃し三振に仕留めると、歓喜の輪ができた。「思い入れのある球場になった」。上野は東京五輪を戦い、日本リーグ3連覇を果たしたあづま球場への強い思いを口にした。

 5回からマウンドに上がると、その後チームは3点を獲得。リードをもらったことで余裕が生まれ、相手に付け入る隙を与えなかった。

 今年は東京五輪で金メダルを獲得し、日本リーグでも王座を守った。「濃い1年で本当に疲れた」と笑って振り返った。

 来春から新リーグの「JDリーグ」が開幕する。「いろんな意味で新しい一歩。自分たちも盛り上げていかないといけない」と上野。ソフトボール界をけん引する"レジェンド"は、競技のため、まだまだ投げ続ける決意だ。