「ミニトマト」収穫が本格化 常磐興産子会社・北茨城ファーム

 
実ったミニトマトを収穫するラウレアさん(奥)と箕川さん

 常磐興産(いわき市)が農業参入を目指して設立した子会社の北茨城ファーム(茨城県北茨城市)は今月、栽培するミニトマトの収穫を本格的に始めた。浜通りでの事業展開を視野に入れており、北茨城市で生産技術の蓄積を図る。9日、同社で内覧会を開いた。

 8月にスマート農業技術を導入した約1.8ヘクタールの大規模施設が完成した。ミニトマト3品種の苗約5万2000本を栽培し、年間約300トンの出荷を目標としている。収穫したミニトマトは既にスパリゾートハワイアンズの宿泊施設で朝食用に提供しており、このほか、商標登録した「ハワイアンズトマト」「珊瑚(さんご)トマト」の名称で主に首都圏に出荷する。

 内覧会では、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチームのラウレア美咲さんと箕川葉月さんが赤く実ったミニトマトを収穫した。北茨城ファームの鷺隆一社長は「茨城県GAP(ギャップ、農業生産工程管理)は取得したので本年度中に国内認証『JGAP』を取得する。茨城県の拠点があるシンガポールなど海外でも販売したい。また来年には高糖度メロンの試験栽培を始める」と抱負を述べた。

 常磐興産は観光業に続く新たな事業展開を目指して2019年4月、社有地の常磐炭礦中郷鉱業所跡に北茨城ファームを設立。同社によると、サンゴ砂を使った農法の試験栽培に取り組み、高糖度ミニトマトの生産を実現したという。