福島大大学院「地域デザイン科学研究科」新設 4研究科に再編

 

 福島大は、大学院の人文系・社会系の3研究科を統合し、新たに「地域デザイン科学研究科」を設置する。人間発達文化研究科から独立させて新設する「教職実践研究科」、同じく新設の「食農科学研究科」、既存の「共生システム理工学研究科」との4研究科に再編する。2023年度の設置を目指し、定員など詳細を検討する。来春に文部科学省に再編を申請する方針だ。

 食農学類に対応する食農科学研究科を新設するのに合わせ、大学院全体の在り方を議論してきた。少子化を背景に人文系・社会系の研究科で定員が埋まらないケースが近年増えていることから、社会のニーズに合うよう、大学院全体の定員を減らした上で再編する。併せて、3研究科の統合などを通じて地域課題に取り組む「イノベーション人材」の育成体制を強化する。

 福島大によると、大学院修士・博士前期課程の入学定員は142人だが、127人程度に減らす方向で具体的な検討を進めている。修士・博士前期課程の大学院全体では現在、収容定員(2年間)の284人に対し234人が在籍している。

 地域デザイン科学研究科には、統合する3研究科にそれぞれ対応する3専攻を置く。人文社会科学の学びを通じて豊かな地域社会をデザインする能力を養う。教職実践研究科では、現職の教員と学類から進学した学生がこれからの時代に必要な教育を学ぶ。専門に根差しながら学際的に学ぶ「学際性重視型」と、専門を中心に学ぶ「専門性重視型」の二つの履修パターンを設ける方針で、遠隔授業で学べる環境など、大学院で学びたい社会人のニーズにも応える体制整備を目指す。