会津学鳳が優秀賞 黒板アート甲子園、福島西は入賞

 
(写真上)優秀賞に輝いた会津学鳳高の作品「ふくしまが溢れて『百喜夜行』♪」(写真下)入賞した福島西高の作品「パラレルワールド」

 全国の中学、高校生を対象にした「黒板アート甲子園2021」メイン大会(高校部門)で、会津学鳳高美術部の生徒11人が制作した「ふくしまが溢(あふ)れて『百喜夜行』♪」が優秀賞に選ばれた。同校は一昨年度の最優秀賞、昨年度の優秀賞に続き3年連続の入賞。主催する黒板・白板メーカーの日学(東京都)が11日、発表した。

 最優秀賞は浜松大平台高(静岡県)で、優秀賞は大宮光陵高(埼玉県)好文学園女子高(大阪府)の2校も受けた。

 本県からは福島西高デザイン科学科の生徒9人が制作した「パラレルワールド」が入賞した。

 会津学鳳高の作品は野口英世を中心に、赤べこや白河だるまなど県内の民芸品を描いた。「見る人の目を瞬時に捉える鮮やかな色彩で、モチーフ一つ一つの質感もリアルに描かれている」との評価を得た。

 黒板アート甲子園は2015(平成27)年から始まり、今年で7回目。高校部門には全国62校から135点の応募があった。

英世、千円札参考に

 会津学鳳高美術部は、2年生11人が光沢や質感を見事に表現した作品を仕上げた。「努力が実ってうれしい。驚いたが、手応えは感じていた」と部長の吉田佳永(かな)さん(17)と副部長の海野華凛さん(16)は充実感をにじませた。

 作品は縦約110センチ、横約450センチ。千円札を参考に描いたという野口英世を黒板の中心に、本県の民芸品をちりばめた。

 今にも動きだしそうな立体感を出すために、チョークを何色も混ぜて陰影が表現できる色を研究。わざと野口の目線を外し、民芸品が埋もれないように背景は単調な色使いにするなど、デザインにもセンスが光った。吉田さんと海野さんは「震災から10年の節目の年に、福島の力強さを発信したい」と力を込めた。

日常に変化求めて

 入賞した福島西高の制作チームリーダー新井田(にいだ)萌々(もも)さん(3年)は「受賞を知った時は皆で盛り上がった」と喜びをかみしめた。デザイン科学科の3年生9人が立候補で集まり、春休みを利用して制作。多い日には1日6時間以上作業し、約2週間かけて縦117センチ、横448センチのアートを仕上げた。眼鏡越しにドット柄の色鮮やかな世界が広がる作品。何げなく過ぎていく日常に変化を求める願いが込められている。新井田さんは「自分たちの思いを伝えられる作品になった」と満足した様子だった。