交通拠点、復興加速願う 浪江のふたば自校が業務再開式

 
テープカットで古里での業務再開を祝う長沼社長(左から3人目)ら関係者

 浪江町のふたば自動車学校が約10年半ぶりに古里で教習を再開し、12日、現地で業務再開式が行われた。関係者は双葉郡唯一の自動車学校の新たな船出を祝い、交通の拠点として地域の復興加速を願った。

 式典には関係者約30人が出席。長沼克往社長はあいさつで震災当時の混乱や再開までの歩みを紹介し「周囲から帰還者数や事業展望について懸念する声があったが、私たちの仕事がわずかでも地域に貢献できるならば再開したことに大きな意義がある」と話した。吉田数博町長らが祝辞を述べ、テープカットした。

 同校は再開に合わせてコースを全面改修し、車両や教室など全てを一新した。一般の教習や検定も行うが、原発事故による住民避難で高齢化がさらに進んだため、帰還した住民向けに自動車免許の高齢者講習、復興に携わる作業員を対象とした産業機械講習に力を入れる。

 同校は1963(昭和38)年、浪江町川添で浪江自動車学校として開校。81年に現在の同町高瀬に場所を移し、2010年に現在の校名に変更した。

 その後、震災と原発事故の影響で休業を余儀なくされたが、今月1日に教習を再開した。