いわき・常磐興産、赤字13億円 4~9月期、希望退職50人募る

 

 常磐興産(いわき市)が12日発表した2021年4~9月期連結決算は、純損益が13億3700万円の赤字となった。前年同期の純損益20億1200万円と比べて赤字幅は縮小したが、新型コロナウイルスの影響で続く観光事業の来場者減などが響いた。経営環境の不透明さなどを踏まえ、同社は社員の約9%に当たる50人程度の希望退職者を募る。同社はこれまで、数人単位の希望退職者を募ったことはあったが、大規模な募集は今回が初めて。

 来年3月末時点で46歳以上の社員約200人を対象に募集する。退職金に特別加算金を上乗せした金額を支給し、再就職を支援する。退職金は22年3月期連結決算で特別損失として計上を予定する。来年1月中に募集し、退職は同3月31日付。冬の賞与については、前年に続き全社員を対象に50%程度減額する方針。

 連結決算の売上高は42億8800万円(前年同期比37・3%減)、経常損失は11億7300万円(前年同期は経常損失14億4800万円)だった。

 同社によると、新型コロナの影響でスパリゾートハワイアンズが臨時休館した前年同期と比べて日帰り、宿泊客ともに増え、コスト削減で営業損失幅も縮小した。売上高は、今年4月に新たな会計基準を導入した影響で見掛け上は減収となった。旧基準であれば、前年同期比で35億円程度の増収だったという。

 経営環境に改善傾向はみられるものの、急激な回復は見込めないとし、通期業績予想では純損益が25億9千万円の赤字を見込んだ。期末配当は2年連続の無配当となる見通し。