日銀福島支店、個人消費を上方修正 10月の福島県金融経済概況

 

 日銀福島支店が12日発表した10月の県金融経済概況は、県内景気について「新型コロナウイルスや半導体不足の影響から、持ち直しの動きが鈍化している」とした総括判断を10カ月連続で維持した。ただ、項目別では個人消費について「新型コロナの影響が大きい外食や旅行などのサービス消費を中心に、持ち直しの動きがみられている」とし、11カ月ぶりに上方修正した。

 外食は新型コロナのまん延防止等重点措置の解除を受け10月以降回復の動きがみられ、特にランチ需要が堅調だとした。ただ、居酒屋や接待を伴う飲食店では、団体での飲み会の需要が回復するまでには至っていないという。

 観光は大きく回復してきており、県内の旅館やホテルに宿泊する際の費用の一部を県が補助する「県民割プラス」の影響がみられるとした。

 生産面では、半導体不足に伴う減産が自動車関連を中心にみられ、持ち直しの動きが足踏みしているとした。

 福島市で記者会見した植田リサ支店長は先行きについて「県内経済は緩やかに回復していくと見込んでいる」としたが、「原材料や燃料価格の上昇が企業の収益に与える影響や、消費者物価の動向が消費活動に与える影響を注視していきたい」とも述べた。