中山義秀文学賞に蝉谷めぐ実さん作「化け者心中」 白河で選考会

 
「化け者心中」の書影

 白河市大信出身の芥川賞作家中山義秀を顕彰し、優れた歴史・時代小説をたたえる「第27回中山義秀文学賞」の公開選考会が14日、同市の新白信ビルイベントホールで開かれ、受賞作には蝉谷(せみたに)めぐ実さんの「化け者心中」(KADOKAWA)が選ばれた。同賞の贈呈式・受賞記念講演会は来年2月6日を予定。

 中山義秀顕彰会(会長・鈴木和夫白河市長)の主催、中山義秀記念文学館などの共催、福島民友新聞社などの後援。

 「化け者心中」は歌舞伎役者の生き様と梨園の闇などを描いた作品。蝉谷さんは1992(平成4)年、大阪府生まれ。2020年に、「化け者心中」で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年には、同作で日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞した。

 公開選考会では、作家の中村彰彦さん、澤田瞳子さんらが選考委員を務めた。

 最終候補作品には蝉谷さんのほか、永井紗耶子さんの「商う狼 江戸商人杉本茂十郎」(新潮社)、宮本昌孝さんの「天離り果つる国(上・下)」(PHP研究所)が選ばれていた。