「雲の神様」須賀川で熟練の技 特撮背景画担当の島倉二千六さん

 
空色の板に巧みなタッチで雲を描く島倉さん

 須賀川市出身の故円谷英二監督の映画など数々の特撮作品で背景画を担当した島倉二千六(ふちむ)さん(81)は14日、市民交流センター「テッテ」を訪れ、中高生向けのワークショップで講師を務めた。"雲の神様"と称される熟練の技で、空色の板に本物さながらの雲を描き出した。

 島倉さんは「モスラ」「怪獣大戦争」などの怪獣作品から「犬神家の一族」などのミステリーに至るまで、幅広いジャンルで背景画を担当。現場では求められた背景を短い時間で描く必要があったといい、「『明日の朝までに描けるか』と言われたこともあったが、想像力を働かせて考える間もなく手を動かしてきた」と語る。

 ワークショップは、同施設で同日開幕した島倉さんのギャラリー展に合わせて開催。島倉さんは「自由に楽しく、気持ちのままに描いて」と話し、濃淡の付け方や構図のバランスなどのポイントを伝えた。

 島倉さんのギャラリー展は23日まで。不可思議な宇宙空間や不気味な暗雲、明るい青空など、実際の撮影でも使われた島倉さんの背景画約20点を展示している。入場無料。時間は午前9時~午後5時。問い合わせは市文化振興課(電話0248・88・9172)へ。

 文化振興に貢献、市が感謝状

 須賀川市は14日、須賀川特撮アーカイブセンターの開館時に、市へ背景画を寄贈するなど、市の特撮文化振興に貢献したとして、島倉さんに感謝状を贈った。