男は数日前刑務所出所 福島駅切り付け事件、無差別に狙ったか

 

 福島市栄町のJR福島駅西口広場で女性が腹部を切り付けられた事件で、傷害容疑で福島署に現行犯逮捕された本籍山形県米沢市、住所不定、無職高橋清容疑者(69)が、事件の数日前に福島刑務所を出所したばかりだったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。高橋容疑者と女性は面識がなく、同署は高橋容疑者が出所してどこかに立ち寄った後、福島駅で通行人を無差別に狙った可能性が高いとみて、詳しく調べている。

 捜査関係者によると、女性を切り付けてけがを負わせたとする逮捕容疑について、高橋容疑者は逮捕直後「記憶にない」と否認していたが、その後「間違いありません」と容疑を認めたことも判明した。「(女性と)面識がない」とも供述しているという。

 捜査関係者などによると、高橋容疑者は2017(平成29)年9月に福島駅西口に近いコンビニで店員にサバイバルナイフを突き付けて現金を脅し取ろうとしたとして、強盗未遂の疑いで現行犯逮捕され、同年11月に懲役4年の判決を受けた。福島刑務所に入所し、数日前に刑期を終えて出所したという。強盗未遂事件の際も、刑務所を出所したばかりだった。

 高橋容疑者は身柄を確保された時、大きな荷物は持っておらず、現金2万円ほどを所持していた。福島署は高橋容疑者の事件前の行動についても、詳しく調べている。

 17年の強盗未遂事件の数日前に高橋容疑者に会ったことがあるという福島市の会社役員男性は「4年前も刑務所を出たばかりと聞いていた。またあの男だと思った」と話した。当時、高橋容疑者は男性が勤務する不動産会社を訪れていたという。今回の事件を知り「(高橋容疑者のことを)覚えていた。すぐに4年前を思い出した」と語った。