事前にナイフ購入か 福島駅切り付け事件、計画し襲撃の可能性

 
送検される高橋容疑者=17日午前9時35分ごろ、福島署

 福島市栄町のJR福島駅西口広場で女性が腹部を切り付けられた事件で、傷害容疑で福島署に現行犯逮捕された本籍山形県米沢市、住所不定、無職高橋清容疑者(69)が、事前に小型ナイフを購入していたとみられることが17日、捜査関係者への取材で分かった。同署は高橋容疑者が凶器を準備し、計画的に襲った可能性もあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、高橋容疑者は事件の数日前に福島刑務所を出所。その後、小型ナイフを購入したとみられる。事件現場付近には小型ナイフ2本が落ちていた。

 福島署は同日、傷害の疑いで高橋容疑者を送検した。送検の際、高橋容疑者は体が痛いと訴えたため、車いすに乗って同署を出た。現場で取り押さえられた際は、大きなけがはしていなかったという。

 飯電、県警が巡回

 JR福島駅西口広場で女性が腹部を切り付けられた事件を受け、福島北署は17日、福島交通飯坂線電車内での警戒を強化した。京王線特急で10月下旬に起きた乗客刺傷事件などを受けて署員が電車に乗り込んで警戒しているが、今後は回数を増やし犯罪抑止を図る。

 飯坂線は、福島市の福島駅―飯坂温泉駅を結ぶ鉄道。飯坂温泉を訪れる観光客の足になっているほか、沿線住民の通勤・通学にも利用されている。同署は、署員が交代で電車内に乗り込み往復する形で見守りを強化する。駅での警戒にも力を入れる方針。