スキー場「今年こそ」 少雪やコロナ...苦心2年、早割券は上々

 
SNSでの情報発信用の手持ち看板を設置する星さん。今季の盛況を誓い開場の準備を進める

 県内は間もなくスキーシーズンを迎える。昨季はコロナ禍、その前年は少雪で来場者が激減する逆境に見舞われた県内のスキー場。関係者は「今年こそ」と、多くの来場を心待ちにする。

 「南郷スキー場を助けてください...」。自虐的なツイッター投稿で、昨季に注目を集めた南会津町の会津高原南郷スキー場。支配人の星秀則さん(60)は「多くの人から支援を受けた。恩返しの意味も込め今季は盛況にする」と誓う。

 例年の営業は3カ月ほどだが、2019年シーズンは少雪でわずか10日間。来場者も例年の約4万人を大幅に下回る約5000人にとどまった。迎えた20年シーズン、待望の雪は降ったが、今度は新型コロナウイルスがまん延。「ピンチはチャンスにするしかない」と星さんらが考えたのが、ツイッターでの投稿だった。

 「『バスも無い』『電車も無い』『高速道路も超遠い』めっちゃ、不便です」。弱音満載のポスター画像を公式ツイッターで投稿すると、大きな反響を呼んだ。例年には及ばないものの、コロナ禍にもかかわらず来場者は2万8000人に達した。

 期待の掛かる今季。ゲレンデのスタート地点に、会員制交流サイト(SNS)で情報発信してもらうための手持ち看板を新たに設置。首都圏でキャラバンも展開し、10月に販売が始まった早割シーズン券は昨季の2倍の売れ行きだという。手応えをつかむ星さんは「南郷の美しい景色とパウダースノーで心をリフレッシュしてほしい」と多くの来場を待っている。

 スキー修学旅行や団体予約が少しずつ

 猪苗代町のリステルスキーファンタジアでは、中高生のスキー修学旅行や団体予約が少しずつ入り始めた。コロナ禍の昨季の利用客は例年の2割、その前年は4割ほど。支配人の高野弥寸志さん(59)は「今は落ち着いているが、リバウンドがないか心配」とコロナ禍への不安はあるが、「今年こそいつものシーズンに戻ってほしい」と期待を込める。

 北塩原村のグランデコスノーリゾートは県内最速の12月1日オープンを目指し、降雪機の試運転を始めた。ゲレンデでは今季からスノーボードの技が楽しめるウエーブゾーンやグランドトリックゾーンが開設予定だ。昨季の利用客は例年の6割ほど。広報の佐藤弘紀さん(31)は「今季は2年分も含めて利用者に楽しんでもらえるように準備を進めたい」と力を込める。