戊辰戦争時、国見の陣地示す 県歴史資料館に仙台藩拠点絵図を収蔵

 
仙台藩が現在の国見町西大枝に築いた軍事拠点を示す絵図(部分)。写真下が南で、青色で示された滝川の北側に形状が描かれている

 戊辰戦争で1868(慶応4)年4月、新政府軍から会津藩討伐を命じられた仙台藩が、戦闘に備えて伊達郡西大枝村(現在の国見町西大枝)に築いた軍事拠点を描いた絵図が県歴史資料館に収蔵されていることが18日、分かった。20日から同館で始まる「新公開史料展」で公開する。

 同館によると、仙台藩は信夫、伊達両地方の村から人夫を集め、複数の軍事拠点を構築した。同町では西大枝のほか、藤田、石母田などに砲台や土手、陣屋、番屋を築いた。藩兵が詰め、村人も間道などで見張った。同年5月の奥羽越列藩同盟結成で、仙台藩が新政府軍との開戦を決めると、北上する新政府軍に対応する拠点になったという。

 絵図は、東西に流れる滝川の北の台地に築かれた防塁4カ所を黄色で示している。近くにある国史跡「阿津賀志山防塁」も描かれた。同館主任学芸員の小野孝太郎さんは「絵図は村側から仙台藩などに拠点完成を報告するとともに、敷地の年貢減免を願い出るため描かれた」とみている。