福島県沿岸部の被災10漁港、全て復旧 11月20日に請戸で式典

 

 東日本大震災による津波などで被災した、本県沿岸部の漁港10カ所全てが復旧した。20日には最後の復旧作業が完了した請戸漁港(浪江町)で式典が行われる。

 県内の被災漁港を巡っては、2014(平成26)年度にいわき市の勿来漁港が復旧。その後、15年度に豊間、久之浜(いわき市)、16年度に小浜(同市)、17年度釣師浜(新地町)、18年度松川浦(相馬市)真野川(南相馬市)富岡(富岡町)四倉(いわき市)の各漁港が順次復旧した。このほか、小名浜港や相馬港などの港湾5カ所も復旧が完了している。

 県によると、請戸漁港の震災前の水揚げ量は約2357トン(10年)。相双地区では松川浦漁港に次ぐ水揚げ量があり、沿岸漁業では県内有数の規模を誇っていた。しかし、津波で防波堤や岸壁など34カ所が壊れたほか、漁港のある浪江町は東京電力福島第1原発事故後、警戒区域に指定。福島第1原発に最も近い漁港のため、復旧作業に時間を要した。

 13年に避難指示解除準備区域となり、県は立ち入り制限がかかる中、復旧に向けた調査を開始。同年10月に工事に着手し、今年3月に完了した。総事業費は約90億円。県によると、すでに使用が始まっている。

 式典では、地元の子どもたちが岸壁に描いた復興ペイントのお披露目などが行われる予定。