福島市長選...郵送遅れた「入場券」 無投票ムード一転、選挙戦に

 
期日前投票で1票を投じる学生=福島大

 21日投開票の福島市長選を巡り、市選管が郵送する「投票所入場券」が、期日前投票の開始日までに届かなかったことが話題になっている。背景には、無投票ムードから一変して選挙戦に突入したことから、市選管が郵送のタイミングを計りきれなかったという事情がある。市選管は「入場券がなくても期日前投票はできるので、投票所に足を運んで」と呼び掛けている。

 入場券は、棄権防止や選挙人名簿抄本との円滑な照合のために発行している。入場券という名前だが、持っていなくても投票所に入る権利が失われることはない。投票所で必要な書類に記入すれば投票は可能だ。公職選挙法施行令では「告示日以後、速やかに交付する」(要約)となっており、期日前投票に間に合うように送る規定はない。

 市選管はこれまで、選挙戦が確実な場合は、告示日に合わせて郵送してきた。今回の市長選は、実質的に選挙の実施が確定する流れになったのは告示日の午後3時すぎだった。このため、市選管は入場券を準備していたが発送は遅れ、到着は期日前投票が始まった後の16~19日となった。

 市選管内には「無投票でも入場券を告示日に発送するべきではないか」との意見もあった。

 ただ、ほかの自治体で、無投票の選挙戦で入場券を郵送し混乱を招いた事例もあったことから、事前郵送は見送った。市選管は「郵送費も税金。無駄な支出をしないよう状況を見極めたことで通常より遅れた」と弁明している。

 福島大に期日前投票所

 市選管は18日、福島大付属図書館に期日前投票所を設置した。1票を投じた大学生からは「若い世代の声を届けたい」との思いが聞かれた。一方で「投票所入場券が届いたことで初めて市長選を知った」という声もあった。19日まで。