準備宿泊向け「宿泊交流施設」公開 葛尾村、仮設住宅を再利用

 
村が野行地区に整備した宿泊交流施設

 30日から野行(のゆき)地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で準備宿泊を開始することを決めた葛尾村は21日、同地区内に整備した準備宿泊向けの宿泊交流施設を報道陣に公開した。施設は30日から利用できる。

 施設は福島市にあった仮設住宅を再利用した木造平屋。一度に5世帯10人程度が利用でき、料金は無料。風呂やトイレ、キッチンなどは共用となっている。総工費は約3000万円。村は「帰還に向けた準備や交流の拠点として活用されてほしい」としている。

 準備宿泊は事前登録が必要。政府は24日、専用のコールセンター(フリーダイヤル0120・357・133)で受け付けを始める。

 同村で21日開かれた準備宿泊に関する住民説明会では、環境省の担当者が復興拠点内の除染がほぼ完了し、避難指示解除の目安となる年間20ミリシーベルトを下回っていることなどを説明した。

 説明会終了後、政府担当者は報道陣の取材に「安全に関して問題ない線量になっていても、重要なのは安心の部分。村と協力しながら、村民の気持ちを第一に考えて取り組んでいきたい」と述べた。

 参加した野行行政区長の大槻勇吉さん(72)は山間部に位置する地区の環境を踏まえ「山林の除染も行ってほしい。準備宿泊は野行復興の入り口に立ったばかりだ」と話した。