善意の献血300回、20年で達成 相馬の女性「周囲にも輪広げたい」

 
献血協力300回を達成した吉田さん

 福島県相馬市の吉田奈々恵さん(36)は16日、献血への協力が300回となった。毎月献血に取り組み、約20年かけて達成した。「献血の向こう側で苦しんでいる人を助けたい」との思いで続けた献血。吉田さんは「丈夫に産み育ててくれた両親に感謝。これからも協力を継続して周囲にも輪を広げていきたい」と話す。

 献血を始めたのは高校生から。吉田さんの祖母も長年献血に協力しており、幼い頃に祖母の家にあった献血協力者をたたえる賞状を見て興味を持ったことが、始めるきっかけになった。

 回数を重ねていくうちに、白血病やがんなどの輸血を必要とする人の病の知識がついた。輸血を受けた患者さんが会員制交流サイト(SNS)で感謝を伝えていたり、医療従事者が血液が足りない現状を発信したりしている状況を目にし、より多くの人を巻き込んで協力したいと考えるようになった。「前に出るのがあまり得意ではない」と話す吉田さんだが、積極的に周囲にも献血の重要性を呼び掛けており、「新型コロナウイルスの影響で、全国的に献血者数が減少していると聞いている。状況を少しでも改善したい」と語る。