「自然に返る」杯、共同で開発 若松・三義漆器店と慶大院生

 
共同で商品開発に取り組む慶大院生らと曽根社長(右から2人目)と小松所長(中央)

 会津若松市の三義漆器店(曽根佳弘社長)は慶応大大学院生が設立した企業「ChoiCe(チョイス)」とともに、自然に返る素材を使った杯「紫翠盃(しすいはい)」のオリジナル商品の開発に乗り出した。商品の普及を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の推進に取り組んでいく。

 「ChoiCe」は同大の「起業体験」の授業の一環で、10月に設立された。

 植物由来の生分解性プラスチック「ポリ乳酸(PLA)」の成形技術を開発した小松技術士事務所(いわき市)の小松道男所長と連携し、SDGs推進のための製品開発に取り組んでいる。小松所長は三義漆器店の技術顧問を務めており、3者で商品開発を進める。

 杯はポリ乳酸を原材料としており、土に埋めると水と二酸化炭素に分解される。製作するのは、大学のスクールカラーである赤と青の杯で、金色の同大ロゴマークをあしらう。同大の生協での販売を予定しており、中国市場への売り出しも検討している。

 同大学院生が16日、同社を訪れ、企画会議を開いた。同大大学院2年の玉川希さん(24)は「環境保護に考慮した商品を通して、消費者に持続可能な社会について考えてもらえれば」と期待を込めた。

 このほか、三義漆器店がポリ乳酸で作ったタンブラーのオリジナル商品も作るという。