福島県、コロナ第6波へ医療拡充 療養者1.6倍、最大1700人想定

 

 県は22日、新型コロナウイルスの感染流行「第6波」に備え、陽性患者の受け入れ病床数を現状の637床から750床に、宿泊療養施設を503室から600室以上に増やす方針を固めた。第5波の最大療養者数は1057人(8月14日)だったが、近隣県の感染状況などを踏まえ、第6波では約1.6倍に当たる最大1700人の療養者を想定し、医療提供体制を拡充する。

 医療調整本部会議で、病床の確保目標などを盛り込んだ保健・医療提供体制確保計画の概要を示した。宮城や茨城、栃木の各県で今夏に確認された10万人当たりの新規感染者数の平均は75.8人で、県は同規模の感染が県内に波及した場合を想定して感染者数などを推計した。その結果、最大療養者数は1700人、1日当たりの新規感染者数は197人に上ったという。

 県は推計値を基に、医療提供体制を維持できる病床数などを算出。想定では最多の入院者数が600人となり、国が定める病床使用率の目安である80%を保つのに必要な病床数を750床と見込んだ。1700人のうち、600人が宿泊療養、500人が自宅療養すると想定している。県は医療機関やホテルなどとの調整を進め、早期に目標数を確保する方針。

 県は第6波を見据え、病床以外の医療提供体制も充実・強化する考えで、〈1〉相談・受診〈2〉検査〈3〉入院調整など〈4〉患者らの移送〈5〉入院療養〈6〉宿泊療養〈7〉自宅療養〈8〉クラスター(感染者集団)対策―の八つの体制を整備する。

 第5波で課題となった自宅療養者への支援については、健康観察や病状が急変した場合の対応を強化するための人材確保に向け、医療機関や訪問看護ステーションとの協力体制を構築する。入院先が決まらない患者を一時的に受け入れる入院待機ステーションは、現状の1カ所から3カ所に増やす方向で検討している。