郡山市、ため池貯水量調査へ 大雨の浸水被害軽減に期待

 

 郡山市は来年1月、同市を流れる逢瀬川流域の農業用ため池11カ所で、一定水量を事前放流して雨水の貯水量や所要時間を把握するための調査に乗り出す。大雨による浸水被害を軽減させるのが目的で、来年3月までの結果をまとめて実用化を検討する。市によると、農業用ため池の実態調査は県内で初めてという。

 ため池の水を抜き、どの程度の時間で貯水量が戻るかを調べるほか、用水路が氾濫しないかなども確認する。調査するため池のうち7カ所が逢瀬川上流域に位置しており、市内の下流域の浸水被害の軽減が期待できるとしている。

 また、官民合同での治水対策を進めるため、ため池の利用者との懇談会を開く考え。市の担当者は「農業インフラを活用した流域治水の取り組みとして調査を進めたい」とした。

 おととし発生した東日本台風(台風19号)では、阿武隈川や逢瀬川の合流域が氾濫し、甚大な被害が出た。逢瀬川流域では今月下旬から、大雨時に上流の水田に一時的に雨水をためて下流の洪水被害を軽減させる「田んぼダム」の整備も始める方針。