十両筆頭・若元春が勝ち越し 大相撲九州場所、新入幕へ大前進

 
鵬を攻める若元春(左)。寄り切りで破る=福岡国際センター

 大相撲九州場所で24日、福島市出身の西十両若元春(28)が8勝目を挙げて勝ち越しを決め、来場所での新入幕に大きく前進した。

 11日目は9勝1敗の王鵬を相手に立ち合いから得意の左四つにすると、力強く寄り切った。3勝3敗から5連勝となり十両の優勝争いにも踏みとどまった。

 大きな1勝で幕内昇進が近づいたことを受け、若元春は「(大事なのは)上がってからどう成績を残すか。上がること自体が特別ではなく、上がってから特別な成績を残せるように頑張りたい」と先を見据えた。幕内に昇進すれば1学年下の弟で西前頭筆頭の若隆景とともに史上12組目の兄弟幕内が実現するが、「お互い自分のことで精いっぱいだと思う」と強くは意識していない様子だった。

 若元春は2019年春場所で新十両に昇進。先場所は8勝7敗で勝ち越し、今場所は過去最高位の西十両筆頭に番付を上げていた。

 父「気合も体も十分」

 若元春の父でちゃんこ店「若葉山」(福島市)を経営する大波政志さん(54)は「今場所は気合も体も十分な様子だった」と勝ち越しが懸かった一番を見守った。場所前に婚約し、家族ができることで勝負強さが生まれたのではと好調の一因を明かし「先場所から体も大きくなった。気持ちが入っている」と期待した。またこの日、白星を挙げた若隆景は新入幕に前進した兄に「気持ちの面で刺激になる」と語った。