「地下水」流入が原因か 福島第1原発、凍土遮水壁の温度上昇

 

 東京電力は25日、福島第1原発の汚染水対策として建屋周辺に巡らせた「凍土遮水壁」の一部で温度上昇が確認された問題を巡り、凍土遮水壁と排水路が斜めに交差している地点に地下水が流入し、凍土遮水壁で凍らされていた土壌を溶かしたことが原因と推定されると発表した。

 凍土遮水壁は、原発建屋周辺の地盤を凍結させることで、汚染水増加の原因となる地下水の流入を抑える対策として運用されてきた。

 東電が4号機原子炉建屋の西側での温度上昇を受け、周囲を掘削したところ、凍土遮水壁に近く、本来は凍っているとみられていた箇所で水が確認された。

 温度が上昇した場所は、排水路と凍土遮水壁が斜めに交わった地点になっている。排水路は周辺の水と交わらないように補強されていたが、内部には地下水が湧いていたという。

 東電は地下水が流入する過程で凍っていた土が溶け、温度上昇につながったとみている。周辺には軽油タンクの基礎なども存在している。

 東電は今後、問題の地点に山側から地下水が流れ込まないように止水壁を設置する。一部で温度上昇や想定外の地下水の流入はあったが、東電は「水を原子炉建屋に近づけない機能は維持されている」と主張している。