「塙産麦焼酎」製造へ 奥久慈塙蒸留所設立、22年5月ごろ出荷

 
もろみが入ったタンクの前で製造開始を祝った吉村会長(右から2人目)ら

 不動産業などを手掛けるレオ・コーポレーション(千葉県)は、塙町に麦焼酎を製造する100%出資の子会社「奥久慈塙蒸留所」を設立した。塙町板庭にある旧薩摩酒造塙蒸留所を改築して蒸留する。7日、蒸留所内で安全祈願祭を行い、関係者が製造開始を祝った。

 町内で生産された大麦の品種「ミカモゴールデン」を使用して製造し、来年5月ごろの出荷を見込む。初回の出荷量は10キロリットルで、720ミリリットルで約1万5000本となる見通し。商品名は検討中という。

 レオ・コーポレーションが酒類製造を手掛けるのは初めて。町内で作られた特産品に限り焼酎の製造が認められる「特産品しょうちゅう」の免許を11月に取得した。今後はウイスキーなど別の酒類製造免許の取得も進める考えだ。

 レオ・コーポレーションを運営するレオグループの吉村典久会長(62)は塙町出身。町が2019年ごろ、町内で太陽光発電事業などを展開しているレオ・コーポレーションに旧薩摩酒造塙蒸留所の活用を打診して合意。2年ほどかけて準備を進めてきた。

 安全祈願祭には、吉村会長や宮田秀利町長(71)ら関係者約70人が出席。吉村会長は「今後もさまざまな形で町と関わっていきたい。おいしいお酒ができるのを楽しみにしてほしい」とあいさつした。宮田町長は「新たな雇用の創出や地域経済の活性化につながることを期待している」と述べた。