「最後の卒業証書」用に...思い込め和紙すき作業 遠野高生挑戦

 
卒業証書となる遠野和紙の紙すきに挑戦する生徒

 遠野高の3年生30人は7日、いわき市の同校で、自らの卒業証書となる伝統工芸紙「遠野和紙」の紙すきに挑戦した。同校は来春、湯本高と統合し、いわき湯本高となる。3年生は同校最後の卒業生としての誇りや思いを込め、1枚ずつ丁寧に紙をすいた。

 遠野和紙を卒業証書として授与するのが同校の伝統。2018(平成30)年度からは3年生全員が卒業証書用の和紙を制作している。また生徒たちは、和紙の伝統継承に取り組む地域おこし協力隊や遠野和紙製作ボランティアの会と連携した授業で担い手不足の現状などを学び、地域課題の一つとして向き合っている。

 この日は協力隊の高嶋祥太さん、平子めぐみさん、小林祐子さんがすき方を指導した。原料の一部には、同校で栽培したコウゾとトロロアオイを使った。

 初めて紙をすいた布川愛龍(あろん)さんは「遠野高最後の貴重な卒業証書になるので、精いっぱいの気持ちで紙をすいた。とても思い出深い卒業証書になると思う」と話した。