災害に強い治水対策を 若松でシンポ、気候変動対応へ意見交換

 
リレースピーチで今後の災害や河川の整備について意見を交わした参加者

 シンポジウム「気候変動のもとこれからの治水対策について考える」は12日、会津若松市の会津稽古堂で開かれた。参加者が気候変動による自然災害への備えや河川の整備による防災について意見を交わした。

 阿賀川河川事務所などでつくる阿賀川直轄改修100周年記念事業実行委員会の主催。「気候変動による災害の激甚化と阿賀川におけるこれからの川づくり」と題したリレースピーチを行った。

 長林久夫日大名誉教授が進行役を務め、福島地方気象台の桜井美菜子台長や実行委員長を務める室井照平会津若松市長らが講話した。

 桜井台長は短時間豪雨の発生頻度が増加していると指摘し「海外だけでなく会津も気温は上昇している。過去の経験にとらわれず、大雨時には最新の気象情報を利用してほしい」と呼び掛けた。

 室井市長は防災意識の向上を目的とした市の出前講座や治水対策を説明した。災害は必ず起きるものだとした上で「関係機関が一層連携し、住民に防災減災の意識を持ってもらうことが大切だ」と語った。

 また、基調講演した土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センターの小池俊雄センター長が「河川流域全体のあらゆる関係者が協働して持続可能な治水対策をする『流域治水』への転換が進む」と話した。

 会場ではこのほか、会津若松市の児童が実施した水質調査の結果などを発表した。大戸小4年生3人が阿賀川支流の闇川(くらかわ)の水質と生き物調査の成果を説明したほか、川南小の児童らが会津の伝統芸能「小松彼岸獅子」を披露した。