県重文の阿弥陀三尊、寺に戻る 修復終了、小野・無量寺で遷座式

 
県重要文化財「阿弥陀三尊」の遷座式

 県重要文化財の阿弥陀三尊「木造阿弥陀如来・両脇侍像」は、傷んでいた部分の修復作業が終わり、約2年ぶりに小野町の無量寺に戻った。同寺で12日、阿弥陀三尊の遷座式が行われた。

 阿弥陀三尊は900年ほど前の作品で、白水阿弥陀堂(いわき市)などと同時代のものと推定されている。阿弥陀三尊が保管されている無量寺は、江戸時代末期を最後に無人寺となっており、現在は同町の小野赤沼行政区の財産となっている。

 近年は像が劣化していた。行政区の関係者らが尽力し、三菱財団の文化財助成を受けて修復した。

 式では、遠藤貴美行政区長が「関係者の支えで修復できたことに感謝したい」とあいさつした。式に合わせ、江戸時代末期に事件に遭い命を落とした同寺最後の和尚・良傅(りょうでん)の墓碑開眼供養が執り行われた。

 阿弥陀三尊は来年、一般公開される予定。