内堀先生と福島を考える 会津学鳳中で授業「発信が重要な仕事」

 
本県の魅力や課題を共有する生徒らと内堀知事

 県が来春から9年間で取り組む新たな総合計画に関する特別授業が16日、会津若松市の会津学鳳中で初めて行われた。内堀雅雄知事が県民総ぐるみで取り組む計画の内容や込めた思いを説明するとともに未来を担う生徒と意見交換し、本県の魅力や課題を共有した。

 授業は同校の3年生を対象に行われた。内堀知事は県の課題に〈1〉復興・再生〈2〉地方創生〈3〉自然災害や新型コロナウイルス感染症対策など―を挙げ、計画策定に当たって持続可能な開発目標(SDGs)を盛り込んだことを説明。基本目標「やさしさ、すこやかさ、おいしさあふれるふくしまを共に創り、つなぐ」を掲げた背景などを解説した。

 「将来どのような福島になってほしいか」という知事からの問い掛けに、生徒は「他県や海外との交流が活発になってほしい」「原発事故への理解を深めて偏見のない県にしたい」などと考えを発表した。

 内堀知事は「本県には農産物や観光地など、たくさんの『宝物』がある。それを国内外に発信していくのが県の重要な仕事」と語った。風評被害については「福島のことを誤解している人はまだまだ多い」とした上で「県民が課題を自分ごととして捉え、正しい情報を自ら伝えていくことも大切」と話した。

 内堀知事は会津の伝統工芸品である起き上がり小法師(こぼし)と赤べこを取り出し、「転んでも立ち上がりつつ、気持ちを穏やかに休むことも忘れずに成長してほしい」と生徒たちにメッセージを送った。

 授業は県民が計画を「自分ごと」として捉え、一丸となって達成する機運を醸成するための事業の一環。