日本画で心の癒し...若松の病院に展示 看護の道転身の元美術教員

 
大学時代から描きためていた風景画を展示している中谷さん

 会津若松市の竹田綜合病院と鹿クリニックの連絡通路に、竹田看護専門学校3年の中谷かおりさん(35)が描いた日本画20点が飾られ、来院者や病院職員の心を和ませている。中谷さんは会津総合美術展で市長賞、栃木県芸術祭で準芸術祭賞を受賞したこともあり、「患者や職員の心を癒やすことができればうれしい」と話している。

 中谷さんは小学校高学年の時に水彩画を習い始め、高校時代には会津総合美術展で青少年奨励賞を受賞した。卒業後は医療現場で働きたいと考えていたが、体調に不安があったため断念。栃木県の文星芸術大、同大大学院に進んで日本画を学んだ。

 卒業後は同県で中学校の教員になり美術を教えていたが、生徒と接する中で「夢を諦めてはいけない」との思いが強くなり、医療現場で働く夢への挑戦を決意。教員を辞めて看護助手として働きながら勉強し、32歳の時に竹田看護専門学校に入学した。

 今回の展示は、教員だった助産師から「日本画の技術を医療現場で生かしてほしい」との言葉を掛けられた中谷さんが自ら企画した。や木を描いた風景画など、大学時代から描きためていた作品を集めた。中谷さんは「看護実習が忙しく、企画から2年かかったが、実現して良かった。(看護専門学校の)後輩たちの励みになればいい」と笑顔を見せた。

 展示は20日まで。時間は病院診療日の午前8時30分~午後4時45分。病院利用者以外も見ることができる。