郡山のJA職員、施設利用者負担金372万円横領 「ローン返済に」

 

 JA福島さくらは17日、郡山市の福祉事業所に勤務する50代の女性事務職員が、施設利用者の負担金372万6183円を横領していたと発表した。「カードローンの返済に充てた」と横領を認めているという。弁済されておらず、同JAは業務上横領容疑での刑事告訴を検討している。

 同JAによると、この職員は経理担当者。昨年3月から今月6日までの1年10カ月にわたって事務所の経理用端末を使い、同JAの口座にある貯金を22回、自分の口座に移した。カードローンの支払期限が近づくたびに横領を繰り返し、必要な支出を装って「仮払金」の名目で出金していたという。事務所には、ほかに2人の職員がいたが気付かなかったという。本店職員が日計表に不審な取引を見つけて発覚した。女性は8日から自宅で謹慎している。

 また同JAはこのほか、同市の支店で定期積み金掛け金15万円を事務所内で紛失する事案があったことが今年7月の内部監査で発覚したと発表した。さらに、この現金紛失の調査を進める中、同じ支店で男性職員2人が顧客の契約している共済が失効になるのを防ぐため、2019年3月から今年4月にかけて顧客29人分の共済掛け金238万6058円を立て替えていたことも分かったという。

 同市の本店で記者会見した管野啓二組合長は「組合をはじめ、利用者や関係者に大変なご迷惑とご心配をお掛けし、心よりおわび申し上げる」と述べた。同JAは再発防止に向け、マニュアルに基づく厳格な点検体制の整備や内部監査の強化などを徹底するとしている。