北塩原の柏木城跡、国史跡に 文化審答申、戦国期の蘆名氏山城

 
(写真上)柏木城跡の出入り口となる虎口(写真下)柏木城で多用されている建築技術「石積」(北塩原村教委提供)

 国の文化審議会は17日、北塩原村の柏木城跡を国の史跡に指定するよう末松信介文部科学相に答申した。国は答申通り告示する見通しで、同村では初、県内では52件目の国史跡となる。

 柏木城は、東西500メートル、南北450メートルの城域を持つ戦国期の大型の山城で、会津を治めていた蘆名氏が1584(天正12)年ごろに築いたとされる。山形県米沢市方面から会津地方への侵攻に備えて建てられ、伊達政宗による会津侵攻の際、要塞(ようさい)として蘆名氏の防衛拠点となったとされる。戦国期の伊達氏と蘆名氏の抗争の様子を示すとともに、当時の築城技術や防御の考え方を知る上で重要な史跡として村指定史跡となっている。

 同村と村教委は2008(平成20)年度から同城跡の調査を行い、炭化米(黒く焦げたコメ)や炭のほか、火を使っていたとみられる炉跡、敵の侵入を防ぐ仕組み「堀切」が見つかっており、人が住んで守っていた可能性が高いことが分かっている。

 答申を受け、遠藤和夫村長は「歴史的な価値が認められてうれしい。村は、柏木城跡のある大塩地区で会津・米沢街道歴史ウオークを開くなどして、保存と活用に努めている。この貴重な歴史資産を次の世代に継承していきたい」とコメントした。