下帯姿の氏子ら威勢のいい掛け声 五穀豊穣願う「羽山ごもり」

 
威勢のいい掛け声とともに、田植えに見立てた神事を執り行う氏子たち=19日午後8時30分ごろ、福島市松川町金沢

 福島市松川町の黒沼神社で19日、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを願う国指定重要無形民俗文化財「金沢(かねざわ)の羽山ごもり」が始まった。

 初日は祭事「ヨイサァの儀式」が一般公開された。下帯姿の氏子たちが威勢のいい掛け声とともに、代かきや田植えなどの稲作所作に見立てた動きを披露。境内にある「こもりや」で夜ごもりを開始した。

 羽山ごもりは旧暦の11月16~18日に当たる日に行われる。古い日本の神と人との結び付きがほぼ原型に近い形で継承されており、1980(昭和55)年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 井戸水で身を清める「水垢離(みずごり)」など厳格なおきてがある。最終日の21日には氏子たちが羽山に登り、神が乗り移った「ノリワラ」と呼ばれる人が翌年の天候や作柄、災難などを告げる。