長期保存でも「除菌」有効性 最新製法で作られた次亜塩素酸水

 
最新製法で作られた次亜塩素酸水

 医療機器メーカーのフィンガルリンク(東京都)と福島大は20日、最新製法で作られる次亜塩素酸水について共同研究した結果、長期保管しても除菌の有効性を保てることを確認したと発表した。強い酸化作用があり、新型コロナウイルスなどの除菌効果は既に証明されている。同社は科学的な裏付けを踏まえ、次亜塩素酸水の普及を目指す。

 最新製法は「イオン交換法」と呼ばれ、水道水と次亜塩素酸ナトリウム水から次亜塩素酸水を作ることができる。従来製法と比べ除菌効果や安全性、純度の高さ、長期保存に優れるという。最新製法の特性が十分に把握できていなかったため、同社と同大が共同研究を実施。冷暗所で適切に保管すれば、1年以上たっても有効性を維持できる予測を導き出した。

 コロナ対策の消毒液はアルコールが主流だが、アレルギー反応を含む人体への刺激や、引火性、揮発性が高く場所によっては使用できないなどの課題がある。

 同社によると次亜塩素酸水はアルコールより肌への影響が低く、除菌効果が高い。インフルエンザやノロウイルスの除菌効果もあり、アルコール消毒液を補う役割が見込めるという。

 同社は最新製法による次亜塩素酸水を商品化している。AI(人工知能)を駆使し、除菌したいエリアに低濃度の次亜塩素酸水を長時間噴霧できる自走型ロボットも開発した。来年1月には次亜塩素酸水の生成装置の発売を予定している。

 同社と福島大の関係者が20日、県庁で記者会見し、福島大共生システム理工学類の小沢喜仁特任教授は「アルコールで除菌できないところに次亜塩素酸水が使える」と期待を込めた。

 次亜塩素酸水を巡っては漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウム水と混同され、噴霧の危険性などが広まった。同社と福島大は最新製法による次亜塩素酸水の安全性も呼び掛けた。