全国新聞感想文コンクール、桜の聖母中・袴田優和さんに奨励賞

 
これからは新聞をもっとたくさん読んで、記事を理解できるようになりたい」と話す袴田さん

 日本新聞協会は21日、家族や友人と新聞を読んで話し合った感想や意見を募った第12回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の受賞者を発表した。本県からは奨励賞に袴田優和(ゆわ)さん(14)=桜の聖母学院中2年=が選ばれた。

 袴田さんは、「会話不要スマホ119番 障害者の登録呼び掛け 来月から伊達消防本部」と題した本紙8月20日付福島市内・県北版の記事を読んだ感想・意見を応募した。聴覚や言語機能に障害のある人が、スマートフォンなどの画面を操作して119番通報できる「NET119緊急通報システム」の運用を、伊達地方消防本部が開始することを伝える記事だった。

 袴田さんは「会話不要」との見出しを見て、どうやって119番通報するのか不思議に思ったことがきっかけで記事を読み始め、事前登録した衛星利用測位システム(GPS)付きスマートフォンやタブレット端末の画面上から、「救急」「火事」といった通報に関する項目を選択して通報できる新しいシステムについて知った。

 母親と話し合った上で「困っている人を助けるため、このシステムについてより多くの人に知ってもらいたい」と考えるようになった経緯をつづった。

 「賞を取ろうという気持ちを持たずに書いたので驚いた」と受賞を喜ぶ。卓球部に所属しており、スポーツ面の卓球関連の記事は学校の休み時間などによく読んでいたが、それ以外の記事はあまり見ていなかったという。受賞を機に「政治関係など、これまでは読むのを避けてしまいがちだった記事もこれからは読むようにして、知識を深めていきたい」と意欲を語った。

 コンクールには全国から約6万5千編の応募があり、最優秀賞3編、優秀賞30編、奨励賞120編を選んだ。優秀学校賞15校、学校奨励賞197校も選び、本県からは学校奨励賞に北信中といわき秀英中が選ばれた。

 最優秀賞には3人

 最優秀賞には盛岡市立見前中2年尾崎柚果さん(14)、東京都の白百合学園高3年中田結子さん(17)、東京都北区立王子第二小5年佐藤せり花さん(11)が選ばれた。

 発達障害の姉がいる尾崎さんが選んだのは、同じ障害のあるニトリホールディングス似鳥昭雄会長をインタビューした朝日新聞記事。中田さんは国軍による弾圧が続くミャンマーで、市民の証言を聞き取った朝日新聞記事を選んだ。佐藤さんは、新型コロナウイルス禍に沈む地元を元気づけようと、メッセージ付きのしおりを作成した中学校を取り上げた岩手日報記事を題材とした。