元介護職員の男に懲役5年求刑 郡山の高齢女性死体遺棄

 

 介護を引き受けていた80代女性が衰弱しているのを知りながら放置し死亡後に遺体を遺棄したなどとして死体遺棄などの罪に問われた郡山市字五百渕山、元介護施設職員の無職の男(40)の論告求刑公判は24日、地裁郡山支部(小野寺健太裁判官)で開かれた。検察側は懲役5年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は来年1月14日午前10時から。

 検察側は論告で、給料を増やすなどの目的で女性の介護を独断で引き受けた上に、不適切な行動の発覚を恐れて事件に及んでおり「親族間で行われた同種事案と比べて格段に悪質」と指摘。女性の家族からだまし取った現金を借金返済などに充てていたことなどから「利欲的な犯行動機に基づいて犯行に及んだのは明らかだ」とした。

 弁護側は、女性の食事量が減った後も食事に工夫を凝らすなど、悪質性は比較的軽微だと主張。単独で介護することになった背景には、新型コロナウイルスの影響と男の「何とかしたい」との思いがあったとし、「積極的に危害を与えようとしたわけではない」と訴えた。