福島一中・丹治さん荒汐部屋へ 中学相撲で全国上位、強い体幹武器

 
「まずは十両を目指し、着実に力をつけたい」と意気込む丹治さん

 荒汐部屋に新たな本県出身力士が誕生する。来年3月、福島一中3年の丹治純さん(15)が兄に続き、同部屋の門をたたく。中学相撲で全国上位の実力を持つ逸材は「まずは十両を目指し、着実に力をつけたい」と冷静に闘志を燃やす。

 同部屋所属の三段目、丹治を兄に持ち、中学3年ながら身長183センチ、体重113キロという堂々の肉体を誇る。今年の県中学校体育大会と東北大会で優勝。全国大会では「気持ちの弱さが出た」と優勝には届かなかったものの、16強に入り実力を示した。

 最大の武器はどんな体勢からでも得意な形に持ち込める体幹の強さ。同部屋に所属する若隆景ら大波3兄弟の父で、小学生の時から指導する大波政志さん(54)も「体のバランスや体幹の強さがずば抜けていて度肝を抜かれた。将来、横綱も狙える一生に一度しか出会えない逸材」と舌を巻く。

 ロシア出身の母ナタリアさん(49)は元新体操選手。丹治さんも幼少期に新体操を始めたが、小学3年生の冬に体の大きさを買われ、友人の親からの誘いで相撲に挑戦した。地元のわんぱく相撲教室に週3回通い、短期間で急成長を遂げた。わずか約半年後、東京・両国国技館で開かれた全国大会に出場したことで「相撲で1番になる」と決意したという。

 憧れの存在は「昭和の大横綱」と呼ばれた大鵬。大鵬のような体幹の強さを追い求め、木の柱を突っ張る「鉄砲」やぶつかり稽古に汗を流す。自主練習も欠かさず、四股踏みや筋力トレーニング、坂道ダッシュなどで徹底的に体を鍛え上げている。

 荒汐部屋では、大波3兄弟や兄の背中を追うことになる。「高い目標は設定せず、一つ一つ番付を上げたい」と大相撲の土俵での活躍を誓う。