福島県、小5女子と中2男女が全国平均上回る 全国体力テスト

 

 スポーツ庁は24日、小学5年と中学2年を対象とした2021年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)の結果を公表した。実技種目の結果を点数化した体力合計点(80点満点)で、福島県では小5女子、中2男女で全国平均を上回った。中2男子が全国平均を上回ったのは現行調査が始まった2013(平成25)年以来初めて。県教委は、震災後のさまざまな活動の制限などにより本県の児童生徒は体力の低下が課題としていたが「『ふくしまっ子児童期運動指針』など体力向上に向けた取り組みにより改善傾向に向かっている」(健康教育課)としている。

 昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止しており、調査は2年ぶり。本県の小5男子は52.38点(2019年度比0.66点減)で、全国平均との差は現行調査で最小だった。小5女子は55.72点(同0.47点減)で6回連続で全国平均を上回った。中2女子は48.96点(同1.13点減)で、全国平均との差が19年度の調査より大きくなった。県内平均点が減少している中、中2男子は41.34点(同0.06点増)と増加した。県教委は「中学2年の男子は運動部に所属している生徒が多く、コロナ禍でも感染防止策を講じて活動できたことが増加につながった」としている。

 地区別に見ると、体力合計点は南会津が全区分で最も高く、小5男子が57.57点、同女子が62.57点、中2男子が46.35点、同女子が52.52点だった。小5女子の相双・いわきが55.07点で、南会津との差は7.5点と最も大きく、地域格差が浮き彫りとなった。

 種目別では「握力」と「反復横とび」は小5、中2の男女ともに19年度調査に続いて全国平均を上回った。一方、「長座体前屈」では19年度調査と同様にいずれも全国平均を下回り、柔軟性が課題となっている。県教委は、体育の授業で柔軟性を高める運動を継続的に取り入れるなど改善に向け取り組むとしている。

 全国体力テストは小5と中2の男女を対象に2008年度に始まった。12年度までは一部や抽出の調査だったが、13年度以降は全員を対象とした。本年度、県内の公立小学校は408校1万3219人、公立中学校は218校1万2904人が参加した。

 「運動時間減」は下回る コロナ前比

 全国体力テストでは、本年度新たに「コロナ前」と比較した運動時間についても調査した。小5男女、中2男女のいずれも「コロナ前と比べて運動やスポーツをする時間が『減った』」と回答した割合が全国平均を下回り、コロナ前と変わらない時間を確保している児童生徒が多いことが分かった。県教委は「新型コロナウイルスの感染予防に配慮しながらも、運動やスポーツに取り組む姿勢がうかがえた」と分析した。

 「減った」と回答した小5男子が39.5%(全国平均41.5%)、小5女子が36.7%(同39.0%)、中2男子が34.6%(同40.6%)、中2女子が34.9%(同41.4%)だった。

 「運動部への所属」は小5、中2の男女ともに全国平均を上回っており、特に中2男子は運動部に所属している割合が80.7%と最も高かった。「運動が好き」と答えた割合は小5男女、中2男女ともに全国平均を下回った一方、「体育が楽しい」と答えた割合は中2男女で全国平均を上回り、小5男女でも全国平均と変わらなかった。