「図書ひろば」囲む設計 大熊・学び舎ゆめの森、23年4月開校

 
大熊町大川原地区で開校する教育施設「学び舎 ゆめの森」の完成予想図

 大熊町大川原地区で2023年4月に開校する町立の新しい教育施設「学び舎(や) ゆめの森」の設備計画が24日、正式決定した。認定こども園と義務教育学校が一体となった施設でウエディングケーキのような外観が特徴。内部をみると、中央の「図書ひろば」を囲うように教室や体育館などが放射状に配置されており、0~15歳の子どもたちが同じ空間で交流を深め、好奇心を刺激し合う多様な学びの場となるよう設計される。

 24日の町議会臨時会で施設の工事請負契約に関する議案が可決された。鉄骨2階建てで、総工費は約45億3900万円。町役場東側の町有地約3万3100平方メートルに整備され、来年1月に起工式が行われる。施設の完成により東日本大震災から12年ぶりに町内で教育活動が再開する。

 横浜市の建築家飯田善彦氏が設計を担当した。施設のコンセプトは「混在と多様性」。教室の形はさまざまで、可動式の壁により多様な空間をつくり、教科横断的、多目的に学べる。校舎を地域に開放して学び直しを希望する地域住民らが子どもたちと一緒に学べる環境も提供する。教育プログラムには最新のデジタル教材などを活用し、指導の質向上や効率化も図る方針。

 木村政文町教育長は「学校は人づくりの現場であり、人づくりはまちづくり。地域の子どもから大人まで全ての人々が学べる新しい教育施設を着実に整備し、大熊の復興のシンボルにしたい」と述べた。

 「学び舎 ゆめの森」は来年4月、会津若松市に避難する熊町小、大野小、大熊中の計3校が一体化する形で、義務教育学校として同市で開校する。その後、大川原地区に完成した教育施設に移転し、こども園と学童保育も併設した幼保小中一体の新施設となる。