「原発事故の調査報告」大賞 咢堂ブックオブザイヤー総合部門

 

 憲政や国政、地方自治、選挙などに関する優れた書籍を顕彰する「尾崎行雄記念財団・咢堂(がくどう)ブックオブザイヤー2021」が25日発表され、総合部門大賞に「東電福島原発事故 自己調査報告 深層証言&福島復興提言:2011+10」(徳間書店)が選ばれた。

 著者は旧民主党政権で東京電力福島第1原発事故の対応に当たった元環境相で衆院議員の細野豪志氏、編者はいわき市出身の社会学者で東大大学院准教授の開沼博氏。2月に出版され、放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出などの課題解決策を提言した。

 選評では「あの時何があったのか、そして現在はどうなっているのか、そしてどこに向かうのか。10年という歳月にわたり、そこに住まう人々と向き合ってきた点が高い評価と支持を集めた。今後、福島の課題をいかに『自分ごと』として捉えるか。そうした覚悟が問われる一冊」とした。