来夏参院選、岩城光英氏が立候補へ 福島、星北斗氏は正式表明

 

 来夏の参院選福島選挙区(改選数1)で、元職の岩城光英氏(72)は25日、無所属で立候補する意思を明らかにした。一方、自民党県連から立候補要請を受けていた県医師会副会長の星北斗氏(57)は同日、福島市で記者会見し、立候補を正式に表明した。岩城氏は落選した2016(平成28)年の参院選に自民公認で出馬していたが、県連は星氏の公認を党本部に申請しており、支持基盤が交錯する可能性が出てきた。

 岩城氏は25日、いわき市で開いた後援会拡大役員会で出席者から出馬の了承を得た。16年の参院選後、19年の参院選では比例代表候補としての出馬を模索したが、公認が得られず断念した経緯もあり、岩城氏は報道陣の取材に対し「土俵に上がれず納得できない思いはあった。政治生命を全うしたいと考えた」と出馬の理由を語った。

 今後は来年1月をめどに県内各地区の後援会に説明した上で、正式に立候補を表明する見通し。岩城氏は、自民を離党した上で出馬する考えを示し「福島の復興を確かなものにし、地方創生を支えたい」と決意を述べた。

 岩城氏はいわき市出身。上智大法学部卒。会社員などを経ていわき市議、県議、いわき市長2期を務めた後、1998年の参院選で初当選。通算3期務め、内閣官房副長官、参院自民党副会長、法相などを歴任した。

 一方、福島市で記者会見した星氏は、新型コロナウイルス対策や本県の早期復興、風評払拭(ふっしょく)、地方創生、子どもたちの命と健康を守るための取り組みなど「期待に応えられる政策を示し、実現していきたい」と立候補を正式に表明。2013年から座長を務める県民健康調査検討委員会については今後、県などと相談した上で委員を辞任する考えを示した。

 公認を巡り、星氏の会見に同席した根本匠県連会長は、星氏を「事実上の内定」として党内手続きを進めていると明らかにしたが、県連内には岩城氏の出馬による支持層の分裂を懸念する声もある。根本氏は、震災後の県民の健康や新型コロナ対策に尽力してきた星氏の実績を評価した上で「リーダーシップや実現力、行動力を兼ね備えた最適な人材。県連として即戦力を擁立しており、県連一丸となって臨みたい」と強調、岩城氏をけん制した。

 参院選を巡っては、現職の増子輝彦氏(74)も立候補の意思を固めている。立憲民主党など野党も候補者の擁立作業を進めている。