20年越し「わたし」に再会 大熊中、タイムカプセル開封

 
タイムカプセルを掘り起こす卒業生たち=大熊町夫沢・大熊中

 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にある大熊町夫沢の大熊中で26日、中庭に埋まっていたタイムカプセルが掘り起こされた。2001(平成13)年度卒業生が残した物で、県内外から駆け付けた卒業生たちは20年越しに再会した品々を前に、古里での思い出話に花を咲かせた。

 同校は原発事故後、避難先の会津若松市で授業を再開しているが、町内の旧校舎は来年1月にも解体されることから発掘、開封された。卒業生186人のうち、男女14人が集まった。

 雪の降る中、卒業生たちがスコップで掘り進めていくと各クラスの箱が登場。ほとんどが雨水で浸水した状態で見つかり、ほぼ真っ黒と化した品々を前に歓声と悲鳴が上がった。ただ、3年5組の品々は真空の袋に詰めてあり、手紙などが当時の状態のまま開封され、卒業生たちは「5組は優秀!」と笑い合った。

 東京都から訪れた永橋玲奈さん(35)は、友人が20年前に書いた「大人になった玲奈はどんな?」とのメッセージに「かわいい息子が生まれ、楽しく暮らせて幸せです」と笑みを浮かべた。