男子・学法石川8位、2年ぶり入賞 全国高校駅伝、女子は15位

 
競技場を出て第1中継所を目指す学法石川男子の1区山口(中央)(写真左)、学法石川女子の1区大河原からたすきを受ける2区の三科(右)

 全国高校駅伝は26日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われ、第72回の男子(7区間、42.195キロ)で、学法石川が2時間3分50秒で8位入賞した。県勢男子の入賞は2年ぶり。第33回の女子(5区間、21.0975キロ)では、女子の学法石川が1時間10分54秒で15位となり、2年連続入賞とはならなかった。

 男子は世羅(広島)が2時間1分21秒で2年連続11度目の制覇、自校の持つ歴代最多優勝記録を更新した。女子は仙台育英(宮城)が1時間7分16秒で2年ぶり、歴代最多となる5度目の優勝を果たした。男子の2位は洛南(京都)、3位には仙台育英が入った。女子の2位は大阪薫英女学院、3位は神村学園(鹿児島)だった。連覇を狙った世羅は31位。

 学石男子、1区・山口が雪辱の力走

 「今までの取り組みは間違っていなかった。後悔はない」。学法石川のエース山口智規(3年)は1区9位の走りでチームの入賞に貢献。1年前に苦渋を味わった舞台で力を出し切った実感があった。

 序盤から先頭集団に加わり、勝負を仕掛けるタイミングをうかがった。しかし、坂を登り切った7キロ地点で「きつい」と感じた時にペースを上げられ、少しずつ距離を離された。ただ「欲を言えば区間賞を取りたかったが、ほかの選手が強かった」と潔かった。

 昨年の都大路では直前のけがが響き、1区で31位。それから1カ月ほどは練習中や寝る前にレースを思い出す日々が続いた。世代のトップランナーだが、全国大会では「周りの選手がすごく強く見える」と自信を持てない時期もあった。

 しかし、11月には5000メートルで13分35秒16と高校歴代3位の記録をマーク。チームのレベルが上がり、質の高い練習ができていることも自信になった。そして、最後の都大路は「周りを気にせず楽しむことができた」。

 卒業後は早大に進み、トラック種目に重点を置いて競技を続けたいと考えている。まずは日本選手権5000メートルでの入賞を目標に据える。

 仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して歩んだ1年。山口は「濃くて、短かったです」と振り返った。成長を糧に次のステージへと進む。(国井貴宏)

 学石女子、エースの分も後輩カバー

 エースの不調を後輩たちがカバーした。学法石川の2区三科文(2年)は6人抜きの快走で流れを変えた。懸命な走りには3年生への感謝の思いがあった。

 1区を任されたエース大河原萌花(3年)が足の故障で不安を抱えたままレースを迎えていた。スタートこそ上位集団に付けたが、本来の走りではなかった。徐々に遅れ、28位でのたすきリレーとなり、後輩の三科に「ごめんね」と言葉を掛けた。三科は「今まで引っ張ってきてもらった分、先輩たちにいい成績を残してもらいたい」と序盤からギアを上げ、前を行く先頭集団に迫った。地元が近く、三科にとって大河原は「速くて強く、ずっと追い掛けてきた先輩」。たすきを受けて燃えない理由はなかった。

 レース後、後輩たちが大河原を囲み、「来年は絶対優勝しますから見ていてください」と力強く宣言。頼もしい後輩たちがこの悔しさを晴らしてくれるはずだ。(坂本龍之)