福島大生有志、不良米で商品開発へ フードロスやSDGsを意識

 
「不良米をポジティブに捉えてもらえるような、地域の人に長く愛される商品にしたい」と話す食農おかわり農園プロジェクトのメンバー

 未成熟で粒が小さく、食用に適さない不良米を活用しようと、福島大食農学類の学生有志が商品開発に乗り出した。フードロスやSDGs(持続可能な開発目標)を意識した取り組みで、学生たちは「不良な米をポジティブに捉えてもらえるような、地域の人に長く愛される商品にしたい」と意欲を見せる。

 商品開発を進めるのは5月に結成された1~3年生約20人でつくる「食農おかわり農園プロジェクト」。福島市の農家の水田で米作りに取り組む中、収穫した約600キロのうち約60キロの不良米が残り、活用法を探っていた。

 不良米は通常、廃棄されたり飼料用となったりする。同団体は現在、不良米の特性や不良米ならではの生かし方などの研究を重ねる。商品化に向けた具体的な案は決まっていないが、菓子や料理を考案して地産地消につなげたい考えだ。同団体には、同市で酒米の生産や米粉を使った菓子製造などを手掛ける未来農業の社長で食農学類2年の丹野友幸さん(46)も所属。同社は規格外の酒米でポン菓子を製造販売しており、商品開発を支えている。

 同団体代表の佐藤実結さん(3年)は「地域に根付いているという福大の良さを生かし、地域の人と積極的に関わりながら活動していきたい」と意気込む。12月に不良米を炊飯して試食した関谷康太さん(1年)は「甘さがあって味は悪くなかった。加工に生かせそうだ」と話す。顧問を務める小山良太教授は「研究力、食品分析力の高さが食農学類の強み。この取り組みをきっかけに学類全体の活性化につながるといい」と期待を寄せる。