大漁、復興を願い出初め式 浪江・請戸漁港、出港は2年ぶり

 
潮風に大漁旗をなびかせ水しぶきを上げる漁船=2日午前、浪江町・請戸漁港沖

 浪江町の請戸漁港で2日、伝統の出初め式が行われた。朝日を浴び、色鮮やかな大漁旗をなびかせた漁船14隻が沖合へと続々と出港し、ことし1年の海上の安全と豊漁、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの漁業復興を願った。

 大正時代から続くとされる出初め式は、原発事故による避難指示の解除や漁港の復旧に伴い、2018(平成30)年に7年ぶりに復活した。昨年は新型コロナウイルスの影響で神事のみを行ったため、漁船の出港は2年ぶりとなった。

 神事では関係者が玉串をささげ、鏡割りを行った。その後、漁師たちは漁船に乗り、家族や町民らに見送られて続々と船出。沖合では漁船をお神酒で清めた。

 相馬双葉漁協請戸地区代表の高野一郎さん(74)は「安全操業や大漁満足を祈念した。今年も風評被害や処理水の問題などさまざまな試練が続くと思うが、請戸の漁師一丸となって漁業の復興を進めていきたい」と話した。