歴史作家・星亮一さん死去 戊辰戦争、近現代史テーマに作品

 
歴史への鋭いまなざしを持ち、晩年まで著作を発表し続けた星さん=2018年

 歴史作家の星亮一(ほし・りょういち)さんは昨年12月31日死去した。86歳。自宅は福島県郡山市中町。通夜、告別式は近親者で行う。喪主は長男文彦(ふみひこ)氏。

 仙台市出身。一関一高、東北大文学部を卒業後、地方紙記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て作家となった。「呪われた戊辰戦争」「斗南藩―『朝敵』会津藩士たちの苦難と再起」など戊辰戦争を題材にした作品や、近現代史をテーマにした著作を多く残した。会津藩と新選組の研究でNHK東北ふるさと賞、「国境の島・対馬のいま」で日本国際情報学会功労賞を受賞した。

     ◇

 「歴史というのは本当に興味深い。書きたいテーマは無数にある」と話し、晩年まで執筆への意欲は衰えなかった。数々の著作を通し、隠れた歴史に光を当てた。

 先祖は仙台藩重臣・佐藤宮内の家中で、戊辰戦争・白河口の戦いにも参戦した。それだけに、戊辰戦争は作家としての大きなテーマの一つだった。

 互いに30代の頃に郡山青年会議所のメンバーとして知り合い、約50年にわたって親交を深めてきた大槻順一さん(83)=郡山商工会議所顧問=は「本当に勉強熱心でエネルギーに満ちた人だった」と振り返る。郡山市の経済人らでつくる異業種交流団体を設立したり、猪苗代湖でヨット大会を主催したりと、地域で精力的に活動する姿も間近で見てきた。

 大槻さんは「突然の別れに何と言っていいのか分からない」と悲しみをにじませた。

 地元の歴史を研究する安積歴史塾で共に活動してきた七海晧奘(こうそう)さん(79)は「知識と行動力がすごかった。地域の歴史に向けた思いを引き継いでいきたい」と悼んだ。