福島県の高校生、第1原発を視察 風評被害防止へアイデア

 
処理水に対する疑問や風評被害を防ぐアイデアなどを話し合う生徒

 福島、安積、ふたば未来学園の3高校の生徒と教職員は5日、東京電力福島第1原発を訪れ、廃炉作業の現場などを見学した。見学後に「国際高校生放射線防護ワークショップ」を開き、廃炉や処理水に関する疑問を整理して風評被害を防ぐアイデアなどを話し合った。

 一行は東京電力廃炉資料館を見学し、資源エネルギー庁で廃炉や処理水対策を担う木野正登参事官の講話を聞いた。その後、第1原発構内の高台から、廃炉作業が進む1~4号機を眺めた。

 ワークショップには生徒や木野氏ら約30人が参加。各グループに分かれて意見を交わした。生徒は「全ての処理水の放出にかかる期間」について木野氏に質問したり「義務教育に放射線学習を取り入れる」など風評対策を発表したりした。

 安積高2年の高津未彩(みさき)さん(17)は「初めて第1原発を見学した。事故当時のイメージのままだったが、現状を知ることができて良かった」と話した。生徒らは今後、23日に福島市で今回の成果をまとめる。5月にはオンラインで、フランスの高校生らへ廃炉作業の現状などを発表する。