夜の森、双葉駐在所再開へ 帰還困難区域で初、安全・安心確保

 

 県警の児嶋洋平本部長は6日の年頭記者会見で、帰還困難区域内にある6駐在所のうち、夜の森(富岡町)と双葉(双葉町)の2駐在所の使用を再開すると明らかにした。帰還困難区域内にある駐在所の使用再開は初めてで、復興に向けて歩む地域の安全・安心の確保を目指す。

 東京電力福島第1原発事故により帰還困難区域となった地域内には、事故前に六つの駐在所があった。立ち入り規制により施設の使用はできなくなったが、駐在所に配置された勤務員は所属する警察署を拠点として、管内の警戒活動を続けてきた。

 駐在所の施設利用が再開した後は、勤務員や全国の警察から派遣された特別出向警察官(ウルトラ警察隊)らが、パトロール活動などの拠点として活用する。住み込みについては、町の復興状況を見て検討していくという。

 夜の森駐在所は、26日の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の立ち入り規制緩和に合わせて使用を再開する。施設は既に、使用できるように改修を終えている。双葉駐在所は、6月以降に予定されている復興拠点全域の避難指示解除に合わせて使用を再開する。日中は駐在所勤務員が常駐し、夜間はウルトラ警察隊などが活動の拠点にする。現在は施設の改修を進めている。

 帰還困難区域内にあり、閉鎖が続く大熊(大熊町)、大堀(浪江町)、室原(同)、津島(同)の4駐在所は、復興の進展状況などを見ながら再開を検討していく。児嶋本部長は会見で「帰還された方々や帰還を考えている方々に、安全・安心を目に見える形で示したい」と話した。