福島県内で2人オミクロン株、計3人に 県、医療体制強化急ぐ

 

 福島県は7日、県内で今年に入ってから新型コロナウイルス感染が確認された陽性者のうち、2人が新変異株「オミクロン株」に感染していたと発表した。県衛生研究所でのゲノム解析で6日に判明した。いずれも首都圏在住の帰省者。県内での市中感染の可能性は低いとしているが、内堀雅雄知事は7日の県感染症対策本部員会議で「オミクロン株は既に県内に入り込んでおり、市中感染は時間の問題」と危機感を示し、確保病床の早期の即応化と、少なくとも千室以上の宿泊療養施設の確保を指示した。

 県内のオミクロン株確認は計3人となった。新たに感染が確認された2人に関連はなく、年末年始に帰省していた。感染確認後は県内の医療機関に入院している。1人は帰省前日、もう1人は帰省当日に発症していることから、県は県外で感染した可能性が高いとみている。ワクチンについては1人が接種済み、もう1人は未接種だった。

 県によると、2人の濃厚接触者で既に陽性が判明している人も複数おり、県はオミクロン株感染の可能性が高いとみてゲノム解析を進めている。その他の濃厚接触者も特定しており、宿泊療養施設で健康観察やPCR検査を行っている。

 オミクロン株を巡っては、全国で感染が急速に拡大。県は今月から即応病床を734床に拡大して運用しているが、最大818床としている病床の活用に向けて残る病床の即応化を急ぐ。

 計画を上回る603室を確保している宿泊療養施設についても大幅に上積みし、千室以上を確保できるよう、ホテルなどと調整を進めている。自宅療養者の健康観察も強化し、迫りつつある感染流行の「第6波」に備える方針だ。

 内堀知事は会議の席上、県内で感染拡大傾向が見られる場合には、飲食店に対する営業時間の短縮要請や外出・移動の制限など「ワクチン・検査パッケージ」を適用せずに強い行動制限を求める可能性を示唆し、「強い行動制限をかけずに第6波を回避できるよう、基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。

 ■福島県内の新型コロナウイルス発生状況