兄弟幕内出陣!初場所に「大波」期待 若元春白星、若隆景黒星

 
寄り切りで一山本を破り、新入幕の初日を白星で飾った若元春(左)貴景勝に押し出しで敗れた若隆景=9日、両国国技館

 両国国技館(東京)で9日に初日を迎えた大相撲初場所。史上12組目の兄弟幕内となった福島市出身の若隆景と若元春(ともに荒汐部屋)の戦いもいよいよ幕を開けた。新入幕の若元春が持ち味を生かした力強い相撲で初白星を挙げ、兄弟の活躍に期待が高まる。関係者や県内の相撲ファンも熱いまなざしを送っている。

 先に土俵に上がったのは、新入幕で前頭15枚目の若元春。先場所十両優勝で再入幕の一山本(放駒部屋)を相手に後ろに下がらず、得意の左四つの形にして寄り切った。立ち合いで突っかけられても集中を切らさず、力強く前に出る会心の相撲を見せた。幕内での初白星に「緊張はなかった。いい相撲を取っていれば勝てる」と自信をのぞかせた。

 小結経験もある1歳下の弟、若隆景に遅れること約2年で入幕を果たした。兄弟同時幕内として注目を集める今場所に、28歳の苦労人は「周りの方も期待してくれるので(弟と)切磋琢磨(せっさたくま)できるように頑張りたい」と闘志を燃やした。

 一方、前頭筆頭の若隆景は初日から大関貴景勝(常盤山部屋)との激突となった。先場所敗れた貴景勝の強烈な当たりを土俵際で何とかこらえたが、押し出しで敗れた。

 2日目は横綱照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)との対戦。序盤から厳しい相手が続くが、「切り替えていく。今年は三役に定着したい」と前を向いた。

 取組がなかった3兄弟の長男で幕下17枚目の若隆元(荒汐部屋)は10日に初日を迎える。

 大型ビジョン前に後援会員ら応援 JR福島駅西口駅前

 福島市のJR福島駅西口駅前広場の大型ビジョン前では9日、パブリックビューイング(PV)が行われ、若隆景ら3兄弟力士を応援する「大波3兄弟福島後援会」のメンバーや相撲ファンらが取組を見守った。

 3兄弟を高校時代に指導した学法福島高相撲部の二瓶顕人顧問は「若元春も若隆景も良い相撲を取っていた。今場所は最初から最後まで目が離せず楽しみ」と教え子の活躍を願った。

 3兄弟の父でちゃんこ店「若葉山」(福島市)を経営する大波政志さんは若元春の取組について「前に出る良い相撲だった」と語り、敗れた若隆景には「良い立ち合いをしたけれど大関の方が迫力があった。勉強になったはず」と2日目以降に期待を込めた。