「音楽を形で残したい」 12年ぶりアルバム、郡山の粋成浩児さん

 
「アルバムを聴いてお気に入りの一曲を見つけてほしい」と呼び掛ける粋成さん

 郡山市のアーティスト粋成浩児さん(62)は9日までに、約12年ぶりにアルバムを発売した。アルバムには、粋成さんの代表曲や新たに書き下ろした曲とともに、12年間の思い出が詰め込まれている。

 粋成さんはアーティスト活動の傍ら、同市でカラオケ居酒屋を営んでいる。新型コロナウイルス感染症の影響で、時短要請などを強いられて通常営業ができなくなった中「音楽を形として残したいという思いが強くなった」という。

 アルバムは「毎日が違う7日間」がテーマ。コロナ禍前の、にぎやかな店内の様子を歌詞や音楽に乗せた。

 その中でも、アルバムの表紙の写真を撮影してくれた女性を思い浮かべた「君のフォトグラフ」は特別な一曲だ。店の常連でもあった女性は、約4年前に亡くなった。「押してたシャッターもう聞こえない」「大切なひとときが なつかしくて」など、女性の死に対する悲しみや、女性と過ごした楽しかった日々を歌詞や音に託した。

 「コロナ禍で、自分は音楽や音楽に関わる人が好きなんだと再確認した。コロナがなかったらアルバムも出していなかったかもね」と笑う。「コロナが落ち着いたら、店でお客さんと一緒に歌いたい。それまでにお気に入りの一曲を見つけてほしい」と話した。

 アルバムは定価2千円。粋成さんの店で購入できるほか、アップルミュージックやアマゾンミュージックでも配信している。